フルスタックエンジニアとは、システム開発の現場においてマルチな活動ができる技術者のことだ。仕事内容は幅広く、オールラウンドに活躍できることが求められる。主な仕事内容は、フロントエンド開発やバックエンド開発、そしてインフラ関係などである。場合によってはモバイルアプリの開発も行うことがあるので、必要な知識や技能は相当なものであることがよくわかるだろう。
従来、日本のエンジニアは基本的には自分自身の専門分野や得意分野で勝負する傾向があるので、こうした幅広い分野に精通したフルスタックエンジニアはあまり需要がないと言われてきた。しかし、近年はスタートアップ企業のように、即戦力を求める企業の数が増加してきたため、いろいろな知識やスキルを持ったフルスタックエンジニアの需要は上昇傾向にある。
また、フルスタックエンジニアの需要を絶構えている要因としてIT業界の人材不足も背景にあると考えられる。多くの人材が集められない今、さまざまな仕事に対応できるフルスタックエンジニアの存在はまさに救世主と言えるだろう。
そんなフルスタックエンジニアになるためには、まずは一般的なエンジニアと同じように経験を積んでいくことが大切である。下流工程の経験を積みつつ、フロントエンド・バックエンドの開発に関わることができるようになれば、その道が開けてはずだ。
最終的にはさまざまな案件に関わる必要があるので、仕事を獲得するためのコミュニケーション能力も必要である。仕事をする上で必要なスキルの全てを網羅している人こそが、フルスタックエンジニアにふさわしいのではないだろうか。